勝南院町

住吉神社

元興寺の一院勝南院のあったところから町名となったと伝えている。天正二年の地子帳に勝南院町をのせていないのは、その当時勝南院が現存していたためであろう。一説には南都の衆徒勝南院がここにあったので、町名となったともいわれている。この町には住吉神社がある。神社の前に井戸があって、三月三日の日に汐浪が湧きでたので、この井戸を「汐浪井」と呼んだという伝説を残している。 (奈良町風土記 山田熊夫著 昭和52年版)