歳時記 春

修二会 3月1日~14日(例年)

修二会

春を呼ぶ行事「修二会」、いわゆる「お水取り」です。旧暦の二月に会する修行という意味だそうです。「修二会」を「お水取り」や「おたいまつ」と言ったりしますが、「修二会」で行う修行の一つをさします。11名の僧侶が、世界平和のために祈るのです。写真は「おたいまつ」です。奈良では昔から、「修二会」が終わると春がくると言われています。

十輪院花祭り 4月20日

十輪院花祭り

お花を飾り、仏に甘茶をかけてお釈迦様の誕生をお祝いする花祭り。十輪院には、左に釈迦如来、中央に地像菩薩、右に弥勒菩薩、という3体の石仏がまつられています。地蔵菩薩とはお釈迦様の依頼で、お釈迦様亡き後みろく菩薩が現れるまで、衆生を化導するするという役目を持つ仏様です。

十輪院花祭り

お地蔵さんはこの世の苦しみに悩む人たちを救い、幼い子供を護ることで親しまれています。

興福寺文殊会 4月25日

修二会

興福寺では東金堂に祀られている文殊菩薩を供養し、福を授かり文殊菩薩の知恵を享ける文殊会式が行われます。稚児たちが奉納された大きな一字書きの額をひいて、三条大路の浄教寺から東金堂に向かってお練りをします。

修二会

文殊会は、仏説の文殊師利般涅槃経(もんじゅしりはつねはんきょう)をよりどころにした会式が行われており、当初は文殊菩薩をお祀りして、貧者に施給し、人々を救い教化し、また孤児を養い育てることを祈願する法会だったようです。